2008年11月29日

生き残るのは環境対応のT型フォード作れる会社=ホンダ

1世紀以上の歴史を持つ自動車産業が、大きな転換期に差し掛かっている。米ビッグスリーを頂点とした業界秩序が大きく揺らぐ一方、石油の枯渇と環境問題の深刻化によって車造りの技術は抜本的な変革を迫られている。

 日本のメーカーはこうした変化をどう捉え、新たな環境の中でどのように事業展開していくのか。各社首脳へのインタビューを通じ、視界不良の自動車産業の未来を探る。

 1回目はホンダ(7267.T: 株価, ニュース, レポート)の近藤広一副社長に話を聞いた。ロイターのインタビューに28日応じた近藤副社長は、自動車産業にとう汰の時代が訪れたと語る。世界的に生産能力が需要を上回り、どの国の市場でも競争が激化。そうした構造の中でビッグスリーは低迷したと分析する。この時代にメーカーが生き残るには、環境対応技術を磨くことが欠かせず、ハイブリッド車や燃料電池自動車でT型フォードのような大量生産システムを確立する必要があると指摘している。

 インタビューの主なやりとりは以下の通り。

 ──ゼネラル・モーターズ(GM)(GM.N: 株価, 企業情報, レポート)をはじめビッグスリーが深刻な経営危機に直面している。

 「ビッグスリーがチャプター11(米連邦破産法11条)の適用になったら私たちも困る。12月2日が米議会へ再建策を提出する期限ということで、どのような策を出すのかわれわれも興味がある。現地で取り引きのある部品メーカーのうち、15─16%はビッグスリーを主要顧客としている。1つでも部品が欠ければ自動車は作れないので、(ホンダが)部品メーカーに財政支援をする可能性もある。ディーラーも、ビッグスリーの販売店とオーナーが一緒のケースがあり、販売にも影響が出る」

 ──ビッグスリーから支援要請は来ていないのか。

 「それはない」

 ──米政府が自動車メーカーに2兆5000億円規模の低利融資を行う。

 「国際競争力を失っても生き残るというのは資本主義の原理原則に反するし、競争上は公正でないと思う。しかし、自動車は一国の基幹産業であり、雇用を守ることも考えると仕方ない。ただ(支援を受けても)その後にずっと(事業を)続けていけるかどうかは疑問がある」

 ──100年近く業界の頂点に君臨してきたビッグスリーというのは、自動車産業にとってどのような存在か。

 「大量生産のシステムを構築し、販売し、さらにサービスもするという今の自動車産業を作り上げたのは彼らだ。われわれはその上に乗っかってビジネスをしている。しかし、自動車産業は創業の時代から成熟期を経て、とう汰の時代に入ってきている。今は大きなプレーヤーがたくさん存在し、800万台の需要しかないのに1400万台の生産能力がある中国を含め、どの市場でも生産能力が過剰になっている。その典型が米国市場で、こうした構造の中で低迷するビッグスリーの現状がある」

 ──その中で勝つための条件は何か。

 「環境に対応した自動車を、安価に大量に作る技術を確立することだろう。どのメーカーも電気自動車やハイブリッド車、燃料電池自動車を出してはいるが、T型フォードのように大量生産し、あれだけの安い価格で消費者に提供できる革新技術は、まだない。これをいち早く実現できたメーカーが生き残っていける」

 ──ホンダが来年投入する低価格のハイブリッド車「インサイト」は、それに該当しないのか。

 「日本では税込み200万円を切りたいと考えているが、『インサイト』の基本コンセプトは、ハイブリッドシステムを積むことで生じる上乗せコストを、3─4年かけてガソリン消費量の抑制で相殺すること。ガソリン価格が1ガロン3ドル程度ならペイするが、1ドルや2ドルでは厳しい。T型フォードのように大量に売れるようにするには、顧客にもっとメリットが出るよう、技術的なブレークスルーが必要だ。ホンダも早く作れと言っているが、取り組まなくてはならない技術領域は、まだまだ多い」


北米国際自動車ショー:ホンダ社長欠席へ

ホンダは27日、来年1月にミシガン州デトロイトで開かれる北米最大の自動車ショー、北米国際自動車ショー(デトロイトショー)に福井威夫社長が出席せず、役員のスピーチも行わないことを明らかにした。

 北米市場を最大の収益源としてきたホンダは例年、経営トップがデトロイトショーに出席し、今後の経営方針などをスピーチしてきた。

 ホンダは来年1月は新型車の展示は行うものの、社長の出席は「昨今の市場環境をかんがみて判断した」として見合わせた。

 デトロイトは経営危機に陥った米自動車大手3社(ビッグ3)のおひざ元のため、「ショーの開催中にビッグスリーの首脳と会談するとの憶測を打ち消す狙いでは」(アナリスト)といった観測もある。【

フォード、CEOの報酬削減に抵抗 米紙報道

米紙ウォールストリート・ジャーナル(電子版)は27日、政府に資金支援を要請している米自動車大手フォード・モーターが、支援条件の一つであるムラーリー社長兼最高経営責任者(CEO)の報酬カットに抵抗していると報じた。12月2日までに提出する再建計画の内容次第では自動車大手の支援法案を巡る議会審議が難航する可能性もある。

 同社の報酬委員会は今週の情報開示の中で、ムラーリー氏の報酬見直しに言及しなかった。フォードは2007年に27億2000万ドル(約2600億円)の損失を計上したが、ムラーリー氏は同年に2167万ドル(約20億7000万円)の報酬を受け取ったという。

 ビッグスリー(米自動車大手3社)首脳を呼んだ先週の議会公聴会で議員に「報酬を年1ドルに減額する覚悟はあるか」と問われた際、「進んでそうする」と答えたクライスラーのナルデリ会長と対照的に、ムラーリー氏ははっきり応じなかった

ムンバイ同時テロ、自動車販売にも影響

自動車の主要市場であるムンバイで大規模テロが発生したことは、自動車メーカーにとって現在の不振に追い打ちをかけるものとなりそうだ。ムンバイは年間自動車販売の実に7%を占め、平均月間販売台数は7000台に上る。そのムンバイで、受注が集中する月末に今回のテロが発生したことにより、各社の今月の販売実績は大きな打撃を受ける恐れがある。

 なお、ムンバイに近いプネに工場を持つゼネラル・モーターズ・インディアでは、今回のテロ発生を受けて、従業員に対し、ムンバイ訪問を避けるよう指示しているという。プネと他の都市との間の移動は、ムンバイを経由して行われることが多いが、同社は従業員に、プネに直接アクセスできる航空便を利用するよう指示したとのこと。


自動車関連の減速色濃く 愛知の有効求人倍率、首位転落

厚生労働省が28日に発表した10月の有効求人倍率(季節調整値)で、愛知県は前月比0.16ポイント減の1.38倍となり、04年2月から4年8カ月連続で維持していた都道府県別の首位の座から転落、同年1月以来の2位になった。最も倍率が高かったのは群馬県の1.51倍だった。前月比の落ち込みは、愛知が最も大きかった。愛知労働局は、9月に引き続き、トヨタ自動車など自動車関連産業を中心とした製造業からの求人が大幅に減ったことが響いたと見ている。

 同労働局のまとめでは、新規求人数(原数値)は、前年同月比18.6%減の4万6995人。産業別では、製造業(38.7%減)やサービス業(24.1%減)が目立った。逆に増えたのは、医療・福祉で9.6%増の6578人だった。一方、離職者は前年同月比14%増の1万3091人。このうち、事業主の都合で離職した人は同34.8%増の3214人。

タグ:自動車

自動車重量税巡り自公が平行線、道路特財の一般財源化で

自民、公明両党は28日、道路特定財源の一般財源化に関する協議会を開いた。自民党が揮発油税など自動車関係諸税の暫定税率を税制抜本改革時まで維持する意向を示したのに対し、公明党は自動車重量税などの税率引き下げを主張、議論は平行線をたどった。両党は12月4日の次回会合までに、実務者級で再調整する方針を確認した。

 自民党は来年度からの道路特定財源の一般財源化に合わせて、地方道路整備臨時交付金(約7000億円)を1兆円規模の新たな地方向け交付金に衣替えする方針。公明党は同日の協議会で「地方交付税の形で移譲すれば、東京都などの不交付団体は受け取れない」などと公共事業などに使途を限定した新交付金創設に理解を示した。(00:10)


タグ:自動車

自動車主要12社:189万台減産 1万4000人削減−−08年度

世界景気の悪化で新車の需要が急速に落ち込んでいることから、国内自動車メーカー主要12社が08年度中に国内外で計189万台を減産し、国内の非正規従業員(期間従業員と派遣社員)を計1万4000人規模で削減する見通しとなった。多くの雇用を確保してきた自動車産業の低迷は、国内景気に暗い影を落としつつある。【宮島寛、森有正】

 三菱自動車は27日、国内外で今年度3万台の追加減産を行うと発表。約3300人いる非正規従業員のうち、約1100人を年末までに削減する方針も示した。富士重工業も同日、国内で4万台の追加減産を発表し、約1800人いる非正規従業員のうち約800人を年内に削減する。

 トヨタ自動車は、今年度の世界生産計画を当初計画比95万3000台減の792万台に下方修正し、6月末から直営工場で働く期間従業員の新規採用や契約更新を停止している。4月に約9000人いた期間従業員は、来年3月末時点で約3000人に減る見通し。日産自動車も国内外で27万2000台以上を減産する方針で、国内直営工場の派遣社員約2000人について、12月末までに約1500人削減し、約500人にする。

 自動車各社は国内では主に燃費効率の良い小型車を生産しており、小型車人気で好調な輸出に支えられ、高い稼働率を維持していた。しかし9月に金融危機が深刻化。世界各地の市場で自動車ローンの審査が厳しくなるなどして小型車の売れ行きまで落ちた。

 乗用車主要8社が27日発表した10月の生産・販売・輸出実績でも、国内生産はトヨタが前年同月比17%減に落ち込むなど3社が前年割れとなった。プラスを維持したホンダなども「11月以降は国内工場で減産を始めるため、前年割れしそう」。各社はさらなる人員削減の可能性についても、「今後の販売動向を見る」(日産)などとし、人員削減幅が広がる可能性もある。

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 ◆国内主要自動車会社の減産と従業員削減数◆

      国内外の減産台数   国内の人員削減数

トヨタ   95万3000台   期間従業員6000人

日産    27万2000台以上 派遣社員1500人

ホンダ   14万1000台   期間従業員270人

スズキ   24万6000台   派遣社員600人

マツダ   4万8000台    派遣社員1300人

三菱自   11万台以上     派遣社員と期間従業員

                 計で1100人以上

ダイハツ  3万台        非公表

富士重   6万台        派遣社員と期間従業員

                 計で800人

いすゞ   2万8000台    派遣社員と期間従業員

                 計で1400人

日野自   6400台      期間従業員約500人

日産デ   非公表        派遣社員200人

三菱ふそう 非公表        派遣社員と期間従業員

                 計で500人


タグ:自動車

(11/28)日産自、最新の燃料電池車「X−TRAIL FCV」を日光市に納車

日産自動車、燃料電池車を日光市に納車
〜世界遺産や国立公園に囲まれた日光市で、究極のエコカーが走行開始〜


 日産自動車株式会社(本社:東京都中央区銀座、社長:カルロス ゴーン)は、12月1日に、栃木県日光市(斎藤文夫市長)に最新の燃料電池車「X−TRAIL FCV」を納車する。

 燃料電池車は水素と空気中の酸素を化学反応させて取り出した電気エネルギーを動力源とし、排出物は水だけという究極のエコカーである。今後日産の燃料電池車「X−TRAIL FCV」が、世界遺産である東照宮などの歴史的な建造物を有し、ラムサール条約登録湿地『小田代ヶ原』や日光国立公園に指定される豊かな自然に恵まれた日光市を、人の暮らしに欠かせない車と環境との持続的共生の重要性をアピールしながら走行することになる。

 今回納車する燃料電池車「X−TRAIL FCV」は、自社開発の燃料電池スタックを搭載し、最高出力を90kWまで大幅に向上させ、最高速度・加速性能をガソリン車並みに向上させたモデルであり、事前のいろは坂の走行でも、すばらしい動力性能を示している。

 今後日光市は、この燃料電池車「X−TRAIL FCV」を中学生のための水素科学教室や、観光促進のために使用していく予定である。また日産自動車と日光市は、燃料電池車で巡る日光の四季ツアーや、小規模水力発電により水素を製造しその水素で走るCO2フリーの燃料電池車走行についても共同で検討を進めている。

 日産は、2006年12月に発表した中期環境行動計画「ニッサン・グリーンプログラム2010」の中で、CO2排出量の削減に真に実効性のある技術と商品を投入していく計画であり、燃料電池車についても更なる実用化を進めていく。今回の日光市への燃料電池車リースを通じて、より多くのお客さまに燃料電池車の魅力に触れていただきたいと考えている。

タグ:日産 自動車
posted by bus at 02:30| Comment(0) | TrackBack(0) | 自動車業界情報 日産 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

日本郵船、印ムンドラ港と自動車専用ターミナル建設で調査・研究を開始

当社、インドのムンドラ港と合同で
自動車専用ターミナル建設について調査・研究を開始
〜ワレニウス・ウィルヘルムセン・ラインを含む3者間で覚書を締結〜



 当社はこのたび、インド西部にあるムンドラ港経済特別区、ノルウェーに本社を置く海運会社ワレニウス・ウィルヘルムセン・ラインと3者合同で当地の自動車ターミナル建設に向けての調査・研究を行うことに合意、覚書を締結しました。調査・研究は来年春までの期間で行われる予定で、この間に自動車専用ターミナル建設や運営についての計画を具体化していきます。

 ムンドラ港はインドの北部、西部にある自動車メーカーの工場から近距離に位置するため、インドにおける自動車輸出のハブ港としての役割が期待されており、自動車専用ターミナル建設のニーズが非常に高い港です。2009年の1月には年間20万台取り扱える分のスペースを同港の既存ターミナル内で確保し、複数の自動車メーカーが同港からヨーロッパへの自動車輸出を開始します。当社は今後建設される自動車専用ターミナルに他港で培った運営方法を導入することで、お客様へより充実したサービスをご提供でき、インドでの当社自動車物流事業を更に発展させることができると考えています。

 当社は今後も、従来より経営方針としてきた総合物流事業を更に推進していくこととしており、今回の調査・研究にも積極的に参画していく所存です。

タグ:自動車

10月の自動車輸出、4.2%減 2カ月ぶりに前年割れ

日本自動車工業会(青木哲会長)が28日発表した10月の自動車輸出実績は、前年同月比4.2%減の57万5391台だった。2カ月ぶりに前年を下回り、乗用車、トラック、バスがすべて減った。大手全12社中8社が減少。トヨタ自動車とスズキ、ダイハツ工業、いすゞ自動車が2ケタ減となった。欧米に加え新興国での需要減が響いた。

 アジア向けが0.5%減と15カ月ぶりに減少。他の主要市場では北米が15.0%減、欧州連合(EU)が17.6%減、中南米も12.7%減となった。

 メーカー別では10.6%減となったトヨタなど8社がマイナス。ダイハツは24.2%減と大幅に減った。三菱自動車が前年に北米向け輸出船の手配が遅れた反動で20.8%増となったが、主力のロシア市場などでは自動車需要が急減しており、今後は輸出が落ち込むとみられる

タグ:自動車

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