2008年05月04日

「まだ先は長い」とローブ(WRC)

ヨルダンで初めて開催された世界ラリー選手権のイベントで、ほぼ手中に収めていた勝利を逸したにもかかわらず、シトロエンのチームリーダー、セバスチャン・ローブは意気消沈してはいないようだ。

 ローブはラリー初日を2位でフィニッシュ。その時点での僅差の首位はチームメイトのダニエル・ソルドだった。しかし、土曜日にはローブがチャンピオンの威光を存分に放ち、最初のステージで首位に立つと、続く2つのステージも制して34秒のリードを築いた。

 ところが、そのまま行けば優勝は確実と思われた彼を突然の不運が襲う。コンラッド・ローテンバッハのシトロエンC4 WRCとの正面衝突という、まさに信じられないようなアクシデントに見舞われたのだ。

 事故はSS11への往復に使われる対面通行の道路で起きた。幸い両車のクルーにケガはなかったが、2台はいずれも2日目をその場でリタイア。ローブは最終日に再スタートを切り、20位から10位まで追い上げて最後のマニュファクチャラーズポイント(1点)を獲得した。だが、彼自身はドライバーズポイントを獲得できず、選手権争いの首位の座を5ポイント差でミッコ・ヒルボネンに奪われる結果に終わった。

 こうしてローブはシーズンの最初の1/3をヒルボネンに次ぐ2番手で終えることになったが、ミッコの4カ所に対して自分は9カ所で最速ステージタイムをマークできたことに満足しているという。

「日曜のステージはとても有意義なものだった。長距離ステージでピレリのスコーピオン・タイヤがどこまで耐えてくれるかを確認できたからね。そしてシトロエンのために多少なりともポイントを稼ぐチャンスがあり、実際にポイントを手にした」
「これでドライバーズポイントでは5ポイントのビハインドになったけど、そのくらいなら挽回は不可能ではないよ。シーズンの終わりまで、まだ先は長い。ここでのC4のパフォーマンスにも勇気付けられた」

 アクシデントについての詳しい説明を求められたローブは、とても残念なことではあるが、“よくあること”のひとつでしかないと付け加えた。
「僕らは第11ステージを終えて次のステージへ向かおうとしていた。そこで反対方向から第11ステージのスタート地点へ向かっていたクルマと衝突した。その道はとても幅が狭く、先が見通せない場所がたくさんあった。2台が楽にすれ違えるほどの余裕はなかったんだ。不運に見舞われたとしか言いようがない」
「チームのみんなの気持ちを考えると、本当に残念であることは言うまでもない。あの日はスタートから好調だったからね。楽にトップに浮上して、C4のパフォーマンスも文句なしだった。ドライバーズ選手権争いに関しても痛手であることは間違いない。でも、まだシーズンは第5戦が終わったところでしかない。この先、逆にこちらが荒稼ぎをすることだってあるかもしれないよ」

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